ノーベル賞日本人受賞者の出身大学と一橋大学に思うこと

  • ノーベル賞日本人受賞者の出身大学とは?

部門別内訳、受賞者の氏名 他

  • ノーベル賞受賞者の出身大学の内訳として、物理学賞等理系については、その受賞者は東大他理系学部出身者がほとんどであり、理系の活躍ぶりが際立っている。それに対し経済系受賞者は過去数十年日本人の受賞者は 一人もいないのである。経済系では一橋大が東大と同一水準の大学と評価されているが、ノーベル賞経済系の分野で、一橋大学の名がでることはほとんどなかったように思う。同校よりレベルが低いとみられている諸大学が、理系ノーベル賞を堂々と受賞し国家国民のため貢献しているのに、経済系トップの一橋大学は得意分野であるはずのノーベル(経済学)賞を何故受賞できないのか、さらに言えば、なぜ受賞候補者にもなりえないのか、関心そのものがそもそもないのか、もともとそのレベルにないのか、これが東大と同水準の大学とは、不思議でならないし理解しがたい。

 

  • 世間では、東大並みの一流大学といわれているが、一橋大学とはいかなる大学か、私なりに、改めて見直してみようと思う。

(以下フリー百科事典・「ウィキペディア(Wikipedia)」より引用)

A.ノーベル賞日本人受賞者の出身大学(2021年時点)

大学 物理 科学 医学 文学 平和 経済
1.東京大 4 1 1 2 1 9
2.京都大 3 3 2 8
3.名古屋大 3 3
4.東北大 1 1
5.北大 1 1
6.神戸大 1 1
7.徳島大 1 1
8.山梨大 1 1
9.埼玉大 1 1
10.長崎大 1 1
11.東京工業大 1 1
12 8 5 2 1 0 28

(旧帝大の大阪大、九州大は受賞なし)

 

B.部門別・受賞者数(2021年時点)

部門 日本国籍 外国籍
物理学賞 9 3 12
科学賞 8 8
生理医学賞 5 5
文学賞 2 2
平和賞 1 1
経済学賞 - -
25 3 28

 

C.日本人ノーベル賞受賞者(2021年度時点)

部門 受賞年 氏名 出身大学 授賞理由
物理学賞 49 湯川 秀樹 京都帝大・理学部 中間子の存在予想
65 朝永振一郎 京都帝大・理学部 量子電気力学の基礎研究
73 江崎玲於奈 東京帝大・理学部 半導体の実験的発見
02 小柴 昌俊 東大・理学部 宇宙ニュウトリノの検出
14 天野 浩 名古屋大・工学部 青色発光ダイオードの発明
15 梶田 隆章 埼玉大・理学部 ニュウトリノ振動の発見
(米国国籍) 08 南部洋一郎 東京帝大・理学部 素粒子物理学の特殊性発見
(同) 14 中村 修二 徳島大・工学部 青色ダイオードの発明
(同) 21 真鍋 淑郎 東大・理学部 気候変動、地球温暖化確実な予測
科学賞 81 福井 謙一 京都帝大・工学部 化学反応の理論的研究
00 白川 英樹 東工大・工学部 導電性高分子の発見・発展
01 野依 良治 京大・工学部 キラル触媒の研究
02 田中 耕一 東北大・工学部 生体高分子の研究
08 下村 脩 長崎大・医学部 緑色蛍光タンパク質の発見
10 根岸 英一 東大・工学部 クロスカップリングの開発
10 鈴木 章 北大・理学部 クロスカップリングの開発
19 吉野 彰 京大・工学部 リチウムイオン電池の開発
生理学・医学賞 87 利根川 進 京大・理学部 遺伝的原理の解明
12 山中 伸弥 神戸大・医学部 IPS細胞の作製
15 大村 智 山梨大・学芸学部 線虫寄生感染の治療法の発見
16 大隅 良典 東大・教養学部 オートファジーの仕組み解明
18 本庶 佑 京大・医学部 阻害因子の発見とガン治療応用
文学賞 68 川端 康成 東京帝大・文学部 伊豆の踊子等、叙述の卓越さ
94 大江健三郎 東大・文学部 現代人の苦境を浮彫りにした功績
平和賞 74 佐藤 栄作 東京帝大・法学部 非核三原則の提唱
経済学賞 なし
  1. 上記データ(AからC)を見て、私はある種の思いをもったが、その思いとは以下のとおりである。

(1) これまで日本人として、合計28人の方が受賞している。日本人としてのノーベル受賞者の数が多いか少ないかは別にして、世界最高の褒章制度とすれば、誇りに思うべきことと思う。

(2) 28人の内訳として、大学別に見た場合、A表東大以下北大までの旧帝大5校で22件80%、その他旧帝大以外の神戸大他6校20%で、旧帝大がさすがに圧倒的多数を占めている。
(3) 分野別に見た場合、28名中、理系が25名90%、文系(文学賞、平和賞)が3名10%でほとんどが理系である。

(4) ここで注目すべきは、6つの賞のうち、日本人が一人も受賞していないのが、ただ一つ、「ノーベル経済学賞」である。これはいったい全体、どう評価すべきなのか、経済系の私には、興味あるテーマである。皆様もそう思われませんでしょうか?

(5) 具体的には、1~5までの東大から北大までの5旧帝大については、受賞してもなるほどと納得できるが、旧帝大以外の神戸大、徳島大、山梨大、埼玉大、長崎大、 東工大等6校が受賞しているのに、経済系では東大を上回ると自負している経済系日本一の一橋大学が、受賞はおろか、受賞候補者にもなっていないのは、一橋大学とは、力のある大学なのか、それとも、世間や自分たちが思っているほどそれほどの力はないのか、実態はどうなのか、改めて整理したいと思った次第。

(6) 参考まで、インターネット上での国立大学の偏差値を、参考に供したい。

医学部 理工系 法学、経済系
東大 72~70 67前後
京大 67前後 67~65
名大 62.5~60 62~60
一橋大 -- 67.5~65

(7) 上表のデータで見ると、一橋大の偏差値は、インターネットで見る限り、経済系では東大より一橋の方がやや高いか、低めに見て同列に見える。さらに言えば、京大と名大の医学理系の偏差値より、やや高いように見える。このように優秀な人材豊富な日本を代表する大学と評価されている一橋大学は、一橋大学より偏差値が低いとみられている諸大学(神戸、徳島、山梨、埼玉、長崎大等)が堂々とノーベル賞を受賞しているのに、一橋大学は何故ノーベル(経済学)賞を受賞できないのか?なぜ受賞候補者にもなりえないのか?

(8) 東大医学部をはじめとする医学、理系の分野は無限大の広がりを持つ分野にみえるが、一方の経済分野は医学、理系分野に比べれば、その範囲は、かなり限定した、的を絞りやすいようにみえるのだが、経済系トップの一橋は、国内外に課題がいっぱいあるのに、何故取り組もうとしないのであろうか。課題などないと思っているのとしか私には思えないのであるが如何であろうか? 

 

  1. 一橋大学とはどんな大学なのか、私なりに改めて以下に整理したいと思う。(ウィキペディアを参考)

(1)大学の生い立ちとして一橋大学は、「森有礼が福沢諭吉と渋沢栄一」の援助を得て、明治8年に開いた「商法講習所」を源流とする日本で最も古い「社会科学系の大学」である。

(2)第二次世界大戦前には「商学専門の官立大学」(旧制・東京商科大学)として開設されていた。総合大学ではなく、「東京商科大学」という単科大学であった。

(3)森有礼は、幕末期にロンドン大学に学び、のち初代米国代理公使としてワシントンに滞在した。

(4)英米両国では、「実業家」が「官僚や政治家」に劣らず活動していること、「国家独立の基礎」は、「経済の富強」にあって、そのためには「経済人の育成が急務」だと痛感したこと、それらが一橋大学の学校設立の端緒となっている。

(5)「建学の精神(校訓、理念、学是)」としては、沿革から、「産業界の指導者の育成」をするという建学理念を持ち、19世紀イギリスの論客トーマス・カーライルの著作から採られた言葉「キャプテンズ・オブ・インダストリー」(Captains of Industry)という言葉は、一橋大学における事実上の校是となっている。

(6)「学風及び特色」としては、「官学化に反する学風があった。」産業界の指導者を育成するという建学理念があり、実際にも卒業生の多くが産業界で活躍し、従来官界、法曹界に進むものは多くはなかった。

(7)画期的な出来事として、明治42年には、本校を「東京帝国大学に統合」し、「東京帝国大学法科大学・商科」とすると決定した文部省に対し、学生、教員、同窓会が抗議、緒方竹虎らがリーダーとなり学生が「総退学決議」をなし、これに折れた文部省が「決定を撤回」し、現在も一橋大学が存続しているという経緯がある。(史上、申西事件)そこで卒業生は、「官僚等の養成を目的に設立された旧帝国大学とは違う」という考え方をもっている。とされている。

(8)沿革関係として、上記以外の主要な事項を列挙すれば、明治35年、神戸高等商業学校(現神戸大学)の設置に伴い、「東京高等商業学校」に改称。

(9)大正9年、大学令による「東京商科大学」に昇格。

(10)昭和19年、文部省の指導により「東京産業大学」に改称。昭和22年、名称を「東京商科大学」に戻す。

(11)昭和24年、学制改革に伴い、新制大学へ移行。新制大学移行に伴い、名称を学生の投票によって、「一橋大学と改称」。商学部、経済学部、法学社会学部(後、法学部と社会学部に分離)、全体として、4学部となり、今日に至る。

(12)名前の順位の通り、4学部のメーンは商学部であり、商学部のなかに、経営学科と商学科の2つがある。

(13)大学の難易度、対外的評価については、昔は、校名がころころ変わり、商業系とのイメージが強く一段低く見られがちで、地方では知名度が低く、高い評価ではなかった、という説もあるが、今日においては、インターネット等でみる限り、ざっくり言って、総体としては、東大、京大に準ずる大学との、評価が一般的かと思われる。

 

  1. 一橋大学とはどんな大学かその概要をまとめてみて、私が一橋大学に対して思うこと及び感想は以下の通り。

(1)一橋大学は、設立の経緯から、日本で最も古い「社会科学系あえて言えば経済系・商学系の大学」である。しかも、官立のもっとも古い商学専門・単科大学である。
さらに言えば、日本国の「国家独立の基礎」は「経済の富強」にあり、そのため「産業界の指導者の育成」をすることを 建学の精神としている。その建学の意思は固く、断固たるものがあるようである。その証左として、明治42年、文部省が、一橋を「東京帝国大学に統合」し、「東京帝国大学・商科」とすることを決定したことに対し、学生、教員、同窓会が一丸となって抗議、学生が「総退学決議」をなし、文部省が「決定を撤回し、現在も一橋大学が存在しているという経緯がある。
東京帝大商科というブランド、ランク大学に格上げしようとしているのに、これを断固として断るということは、一橋の方が、東京帝大より、上位と思っていたからにほかならない、と思う次第である。そこで、そこまで高い決意で臨んだ一橋のその後と今日はどうであろうか、本当に、「産業界の指導者」足りうる、地位にあるのであろうか。以下の表をご覧いただきたい。

A表 社長の出身大学上位30校(2020年時点)
(2020/6時点の帝国データバンクのデータを引用)

順位 出身大学 社長数(人) 順位 出身大学 社長数(人)
1 日大 20,231 16 福岡大 2,822
2 慶大 10,420 17 東洋大 2,794
3 早大 9,885 18 駒沢大 2,730
4 明大 8,460 19 東大 2,613
5 中大 7,298 20 甲南大 2,510
6 近畿大 6,227 21 名城大 2,406
7 法大 6,041 22 神奈川大 2,388
8 東海大 5,770 23 東京理大 2,225
9 同志社大 5,057 24 京都産大 2,158
10 関大 4,072 25 愛知学大 2,070
11 青学大 3,895 26 東京農大 1,955
12 専修大 3,875 27 明学大 1,884
13 立教大 3,572 28 京大 1,810
14 立命館大 3,466 29 大阪工大 1,730
15 関学大 3,336 30 東北学大 1,730
135,313

 

B表 上場企業社長の出身大学別ランキング

順位 出身大学 社長数(人) 順位 出身大学 社長数(人)
1 慶大 272 16 神戸大 35
2 早大 182 17 近大 30
3 東大 169 18 東海大 27
4 京大 86 19 東京理大 27
5 日大 77 20 立命大 27
6 中大 62 21 甲南大 27
7 明大 59 22 横浜国大 26
8 同志社大 59 23 九大 26
9 一橋大 51 24 学習院大 26
10 青学大 46 25 東北大 25
11 阪大 45 26 名大 22
12 関大 43 27 上智大 19
13 立教大 40 28 北大 17
14 関学大 40 29 成城大 17
15 法大 39 30 東京工大 16
1,637

(2)上記A表、B表についての感想は、以下の通りである。

①A表の全国の「社長の出身大学30校」についてであるが、一位は私大の日大がダントツである。二位慶応、三位早大、四位明大、五位中大である。30校のほとんどは私立大学で、国立は19位に東大、28位に京大と2校のみである。

「産業界の指導者育成」が校是の「一橋の名」はどこにもないのである。これではたして、経済系ナンバーワンで日本を代表する大学といえるであろうか。

③次いで、B表は「上場企業社長の出身大学別ランキング表」であるが、全国のランクにはないが、上場企業に限定すれば、一橋はどんな位置づけになるのであろうか。一位は慶大、二位は早大で私学トップがならんでいる。次いで三位が東大、四位京大と国立トップとなっている。国立トップより私学トップの方が上位であることは注目すべきである。五位日大、六位中大,七位明大、八位同志社大、次にようやく、九位として、一橋大が登場するのである。私大中堅の日大におよばないのである。以下青学大が10位、国立大は阪大11位、16位神戸大、横浜国大22位、以下旧帝大の九大が23位、東北大が25位、名大が26位、北大が28位であり、一橋に準ずるとされている東工大は30位となっている。

国立・私学別区分では、30校のうち、約7割の20校が私学、国立は3割の10 校であり、私学が上場企業をリードしているということのようである。

税金を使って、日本国の産業の指導者を育成のため設立されたという、国立とりわけ一橋大とは、設立目的にかなっていると言えるだろうか、税金の無駄遣い大学という考えの人間がいても、おかしくはないように思われるが、一橋大の関係者はどうお思いであろうか?

日本の産業界の指導者(社長)にもなれない大学が、世界ランクのノーベル経済学賞受賞など、あり得ないと思うが、大学教育関係者、産業界の指導者、政治家の皆様はどう思われますでしょうか。ご意見があれば伺ってみたいものです。

 

以上をもって、締めにしようと思ったが、書いているうちに年齢的に、この投稿が最後になるかもしれないとの思いが、頭から離れず「企業会計審議会」が立案した「会計の憲法」ともいうべき「会計原則」の改定とりわけ「中間決算制度の改定」に関し、以下私の遺言状との思いで書かせていただくこととした。

企業会計審議会とは、金融庁長官の諮問機関として「企業会計の基準及び監査基準の設定、原価計算の統一その他企業会計制度の整備改善について調査審議し、その結果を内閣総理大臣、金融庁長官又は関係各行政機関に対して報告し、又は建議」する審議会である。
企業会計審議会の根拠法令・法的根拠・条文等は、「企業会計審議会令」に定められている。
企業会計審議会は、旧大蔵省時代より、企業会計原則を含め、日本の会計基準を制定・整備してきた会計上の最高決議機関である。

以下に、「中間決算制度制定」当時における「大蔵省・企業会計審議会委員 名簿」(昭和52年4月1日現在のもの)を記します。

 

 

  1. 上記名簿をその筋の方から見れば、メンバーがどんな方々か、一目で理解されることと思いますが、念のため、申し上げれば、日本の会計のプロ中のプロと申しますか、東大他日本を代表する大学の教授、会計学者、日本を代表するソニー等一流企業のトップ、役員、公認会計士協会の会長、副会長等監査業界の責任者、その他関係する監督官庁の大蔵省、法務省幹部、経団連の幹部等々、会計に関係する諸団体の幹部が所属し、会計制度の改正・整備をしてきた最高機関である。
  2. そこで、私が、何を言いたいかということですが、ずばり申し上げますと、上記企業会計審議会が、良かれとの思いで、なりものいりで、新たに制定した「中間決算制度」に対し、恐れ多くも、せっかくの制度ですが、この制度制定はおやめください。制度改定しないほうがよろしいですよ。もし制度化すれば、皆様方は、間違いなく、日本だけでなく、世界中に恥をさらしますよ。と申し上げたのです。
    会計学者でもない、会計士でもない、民間企業の一組織人に過ぎない人間が、企業会計審議会に対し、その先の国家に対し、書面により直接意見具申したのです。信じられますでしょうか、こんなことする日本人ほかにいるとお思いですか?まさかと思われるようでしたら、ぜひ私のHP記載の小論でお確かめください。

    経済系のトップの一橋大、東大のリーダーたちの主張に対し、反論できない根拠を示し、結果として一橋、東大にもできないことをやってのけたという自負はまちがいなくありましたが、また反面、民間企業の一組織人に過ぎない人間が、単独で権力に立ち向かうことによる企業ないし個人に対するいやがらせ・報復等懸念・恐れがなかったわけではないが、何とか日本の名誉のため、産業界のため、企業のため、会計学会のため、お役に立てればの思いで、「どうぞ、日本の、産業界の、企業の、会計力、経理力、経営力にお役立てください」を口実に発表したのです。

 

  1. その後の経緯、結果については、はいそうですかと、直ちに改めることなどありえず、当然しかるべく期間は要しましたが、当初懸念していた企業、個人に対する直接的ないやがらせ、報復等はなく、私の「主張通りに制度改正」されたということです。

     そして、当初私自身信じがたいことでしたが、グーグルの発する情報の信頼度がどの程度か定かではなく、そして、そのグーグルの検索情報に過ぎませんが、「ノーベル経済学賞に相当する論文」「ノーベル経済学賞の候補者」として、私の「HP上の論文等」と私の画像が、その候補及び候補者として掲載されたのです。

     更に重ねて信じがたいことであったが、グーグルでは、坂本龍馬、勝海舟、高杉晋作、渋沢栄一、福沢諭吉他幕末の志士、その他歴代総理、諸外国のノーベル経済学賞受賞者等の歴史上の改革者としての人物の間に、私の画像等が数多く載るようになり、そしてグーグルに載ったことに対し「歴史上の有志と、同じくらいの功績があるということでは」、と評価してくれた方がいたので、高齢となり、いつお迎えが来るかわかりませんし、少しばかり早いができれば、それらすべての写真を遺稿写真として紹介できればと思いましたが、著作権上の問題を考慮し、画像2枚のみ、紹介させていただきました。

 

 

 

 世界のオリンピック出場選手をはじめ、甲子園の高校野球全国大会に出る選手等、あらゆるスポーツ選手は試合にのぞむに当たり、金メダル、優勝を目指して頑張りますといい、そういうことを口にしても、不自然でもなく当然の姿勢と許され、評価されている。

 会計の世界に、「会計の世界大会」「会計のオリンピック」があれば私も出場し、金メダルを目指したが、遺憾ながら会計の世界にオリンピックなどありません。しかし、世界人口の半分の38億人の人が利用しているとされているグーグルに、ノーベル経済学賞候補として私の画像等がのせられたことを、それがたとえたまたまか一時的なことであっても、「会計の世界」の金メダル、最低でも、銅メダルを獲得したことに等しい、と思いたいのです。

  まだ経済学賞は日本で一人も受賞していないだけに、日本人の受賞が強く望まれているのです。 私ごときでも、グーグルのノーベル経済学賞候補になるくらいですから、本物のノーベル経済学賞は、東大を上回る日本の経済系トップの一橋大学が、その気になって取り組めば、本物のノーベル賞を受賞しても少しもおかしくはないと思いますが、如何でしょうか。

 当初、一橋に対し冷ややかなコメントを述べましたが、やはり有力大学は一橋大であり、締めくくりにあたり、かって東大との合併を断固として拒否した心意気で、今後改めて東大と堂々と渡り合い、一橋大のノーベル経済学賞受賞を強く願い、本稿を終りにしたいと思う。(完)