かって日本に北海道拓殖銀行という都銀があった。拓銀元頭取、有罪確定!
拓銀の元頭取が、実刑確定と、009年11月15日(日曜日)毎日系某誌が報じました。
(明治33年設立、設立時資本金300万円、設立時職員6名、本店札幌市中央区大通東1、平成9年11月倒産)
既に公になっている内容を、改めて、下記に取り纏めました。
「97年に都市銀行で初めて経営破綻した旧北海道拓殖銀行の巨額融資を巡り、商法違反(特別背任)に問われた元頭取の山内宏(82)と河谷禎昌(74)両被告の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は9日付けで被告側の上告を棄却する判決を出した。ともに無罪とした1審判決を破棄し2人を懲役2年6月の実刑とした2審・札幌高裁の逆転有罪判決(06年8月)が確定する」
そして更に、あまりにも生々しく転用に躊躇しますが、元行員の生の声が記載されていますので紹介させていただきます。
「河谷頭取時代の4年間、私は拓銀に勤めていたけど、あの頭取のvisionの無さと言うか、根性、決断力の無さは、若かった私には衝撃的であった。まあ、課長レベルがせいぜいの度量の方でしたね。彼が、頭取に就任した直後に、銀行内でたまたま会ったけど、子供みたいに、ホクホク顔で喜んでいる単なる好々爺でしか無かったですから。
本来ならば、重責に恐れおののく、緊張感が必要でしょうに。。。。。。
「無知の知」ですよ。自分の能力を客観的に分析し、頭取の就任要請を断ることが必要でしたね。
まあ、本人達には、それぞれに言い分はあるんだろうけど、たっぷりと塀の中で反省してください。」
ちなみに、山内元頭取は昭和27年北大・法経学部卒(法学部の前身)、河谷元頭取も昭和32年北大・法学部卒で、かっての旧帝大出身です。(なお、参考まで最高裁・那須裁判長とは若き弁護士時代、私が属した企業と交流がありました)
(以上の生々しい記事等を拝見すると、遺憾ながら拓銀は、私のHP「補足情報」「会計が泣いています」の「会計に疎い法学部、経済学部卒のトップ」「会計などどうにでもなると会計を軽くみているトップ」「経営能力なく、いてもいなくてもどっちでもいいと思われているトップ」の三項目に該当すると思われ、拓銀の行員は当然のこととして「拓銀の会計もさぞかし嘆き悲しみ泣いた」ことでしょう)
もし、拓銀が会計を大事に思う銀行であり、北大であれ東大卒であれ経営者が、会計を軽くみることなく、自ら簿記・会計を学び、企業経営の基本の基本である「利益(業績)予測のノウハウ」を有していたなら、行員を泣かせることなく、他に打つ手もあったろうにと思うのですが、有識者の皆様、如何なものでしょうか。